注意していただきたい副作用
ここでは特に注意が必要な副作用を紹介しますが、それ以外の副作用も起こる場合があります。また、すべての患者さんに同じような症状が出るとは限りません。 ご自身の体調の変化に気をつけ、少しでも気になる症状や変化があれば、遠慮なく医師や看護師までお知らせください。
サイトカイン放出症候群ほうしゅつしょうこうぐん
T細胞の活性化に伴い放出される生体内活性物質(サイトカイン)により引き起こされます。
サイトカイン放出症候群ではこのような症状があらわれることがあります。
- 吐き気
- むかむかする
- 頭痛
- めまい
- 胸の痛み
- 動悸どうき
- 脱力感
- 発疹
- 唇が青くなる
- 苦しくて早い呼吸
- 発熱
- 体がだるい
- ふらつき
- 頭が重い
- 鼻血
- 息切れ
- あおあざができる
- 耳鳴り
- 歯ぐきの出血
主な状態 | 主な症状 |
---|---|
インフュージョン リアクション |
|
播種性血管内凝固はしゅせいけっかんないぎょうこ 症候群しょうこうぐん(DIC)播種性血管内はしゅせいけっかんない 凝固症候群ぎょうこしょうこうぐん (DIC)播種性はしゅせい 血管内けっかんない 凝固ぎょうこ 症候群しょうこうぐん (DIC) |
|
これらのような症状があらわれたら、すぐに医師や看護師に伝えてください。
症状の程度を医師が判断し、ビーリンサイトの投与の中断、中止、そしてその後の再開などを決定します。
監修
清井 仁 先生
名古屋大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学 教授
後藤 裕明 先生
神奈川県立こども医療センター 病院長・小児がんセンター血液・腫瘍科
監修者の所属・役職は2023年3月改訂時のものです