作用機序
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ビーリンサイトは、T細胞の細胞膜上に発現するT細胞受容体複合体のCD3及びB細胞の細胞膜上に発現するCD19の両者に結合する一本鎖抗体であり、ヒトCD3及びCD19に対する2種のマウスモノクローナル抗体から遺伝子工学的手法により作製された。標的となるCD19抗原はヒトの生涯を通じて正常B細胞に発現しており1)、B細胞悪性腫瘍においてその発現は高度に保持されている2,3)。B細胞性ALLの成人及び小児患者由来の白血病細胞においても、検討したすべての患者で高度にCD19が発現していた4,5)。
ビーリンサイトの作用機序は、患者の細胞傷害性T細胞とCD19陽性悪性B細胞を一過性に架橋し、その結果T細胞を活性化することで標的B細胞を傷害する。ビーリンサイトにより活性化された1つのT細胞が複数の悪性細胞を溶解する一連の過程は、本来の細胞傷害性T細胞反応に類似している。ビーリンサイトが介在するT細胞活性化には炎症性サイトカインの一時的な放出及びT細胞の増殖を伴っている。
ビーリンサイトの作用機序
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こちらのページでは、抗悪性腫瘍剤/二重特異性抗体製剤ビーリンサイト(ブリナツモマブ)の作用機序をお届けいたします。