急性リンパ性白血病基本情報
患者さんとのコミュニケーションのための基本情報
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疾患(急性リンパ性白血病とは)
発症機序と原因
正常な血液の成長ルート:骨髄系とリンパ系
血液細胞のおおもとは、骨髄中の造血幹細胞です。
造血幹細胞は、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞にわかれ、さらに複数の分化、成熟のステップを経て、血液中に存在するさまざまな血液細胞に変化していきます。
血液の成長ルート

飛内賢正監修. 血液のがん. 東京: 講談社; 2015. p.12-13.より作成
ALLの発症機序
ALLは造血幹細胞・前駆細胞に遺伝子異常が生じ、リンパ系の分化能を失った異常な芽球(白血病細胞)が増殖する疾患です。
ALLの発症機序

医療情報科学研究所編. 病気がみえる vol.5 血液. 第2版. 東京: メディックメディア; 2008. p.106.より作成
ALLの原因
ALLの原因となる造血幹細胞や前駆細胞に遺伝子異常を引き起こす要因として、下記項目が考えられていますが、多くの場合、原因は不明です。
ALLの発症への関与が考えられる事項
- ●ウイルス感染
- ●過去に受けた放射線治療
- ●化学物質(有機溶媒など)の影響
- ●他の悪性腫瘍治療で使用した抗がん剤 など
直江知樹編. インフォームドコンセントのための図説シリーズ 白血病/骨髄異形成症候群. 大阪: 医療ジャーナル社; 2013. p.11.より作成
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こちらのページでは、疾患(急性リンパ性白血病とは)発症機序と原因をお届けいたします。